Qt Design Studio 1.0 をリリースしました

この記事は The Qt BlogQt Design Studio 1.0 Released を翻訳したものです。
執筆: Petref Saraci, 2018年10月25日

デザイナーとディベロッパーの効率的なワークフローによるコラボレーションが製品のイノベーションを加速させ、最終的には最高のユーザー体験の提供につながると強く信じています。このため、Qt Design Studio 1.0 のリリースを本日発表できることを心からうれしく思います!

Qt Design Studio は UI のデザインと開発のための環境で、これによりデザイナーとディベロッパーが迅速にプロトタイプを作成し、複雑な、様々なサイズのスクリーンに対応可能な UI の開発が可能になります。

Qt Design Studio はデザイナーにもディベロッパーにもお使いいただけるツールで、両者のコラボレーションが驚くほどシンプルで合理的になります。デザイナーはグラフィカルなビューで作業をし、ディベロッパーは QML のソースコードを扱うことが可能です。このワークフローにより、デザイナーが作業中の Photoshop のデザインを実際のデバイスで動かすなんてことも数分で可能になります。ここでは、Photoshop のデザインをあげましたが、その他のデザインツールにも将来対応する予定です。

Qt Design Studio と Qt/QML による強力で効率的なワークフロー

https://youtu.be/kVdQ0V8mJE4

7月のテックプレビューのリリース 以来、既存の機能の仕上げと新機能の追加を行いました。というわけで、各機能を紹介したいと思います。

Qt Photoshop Bridge – Photoshop のデザインのインポートが可能

  • Photoshop から、再利用可能なコンポーネントを直接生成することができます
  • 特定の QML や、ビルトイン型、カスタム型のエクスポートが可能
  • プロパティエイリアスのエクスポートに対応
  • 高機能なインポートダイアログの新規作成
  • 基本的なマージ機能を追加

タイムライン形式のアニメーション – タイムライン/キーフレームエディタにより、デザイナがピクセルパーフェクトなアニメーションをコーディングの必要なく実現することが可能になりました。

  • 数多くの素晴らしい機能を提供するイージングカーブエディタ
  • タイムラインとステートのマッピングと管理機能 - ステート間の遷移がスムーズにできます
  • 複数のキーフレームの選択に対応

Qt Live Preview – アプリケーションや UI を PC や Android 端末、Boot2Qt デバイス上で実行するためのプレビューアーです。

  • 変更の UI への影響をターゲットデバイスでリアルタイムに確認できます
  • FPS カウンター
  • 言語の翻訳のリアルタイムでの確認が可能
  • ズーム機能

数多くのその他の機能 –

  • 3D Studio のコンテンツの埋め込みとターゲットデバイス上でのプレビューに対応
  • Qt Safe Renderer 連携 - Safe Renderer アイテムを使用した UI へマッピングに対応
  • プロパティパネルの全体的な改善
  • ステートとタイムラインの利用によるスクリーンのフローと遷移
  • コンポーネントにマッピング可能なアートボードの作成
  • その他にも様々な機能があります

Qt Design Tools のページ より、Qt Design Studio の詳細の取得や入手ができます。

また、すべての機能を紹介するためのガイドとなる動画を一通り 用意し、実際に Qt Design Studio を用いた UI のデザインと開発が簡単にはじめられるようにしました。

様々な情報やリソースに関しては こちらのページ からアクセスが可能です。

Qt Design Studio は本日より、お試しの評価用 としてすべてのみなさんに無償で提供いたします。Qt Design Studio で開発した UI を配布するためには、商用の開発者ライセンスが必要です。つまり、例えば、デザイナーもしくはデザイン会社では、納入先の企業の開発者が適切な Qt の商用ライセンスを持っている場合には Qt Design Studio を無償で利用することが可能です。機能を限定したオープンソース版も12月にリリース予定となっています。ご興味のある方は、タイムラインの編集機能の ソースコード の最新状況をご確認ください。

最後となりましたが、Qt Design Studio をよく知り、今後の予定も気になる方は、オンデマンドの ウェブセミナー にもご参加ください!


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