Qt Creator 2.1.0 リリース

3月1日、Qt SDK 1.1 ベータ版Qt 4.7.2 と同時に、Qt Creator 2.1.0 をリリースしました。

2.1.0 リリース候補版から、モバイルアプリケーションプロジェクトのウィザードや配布に関連したファイル、ドキュメントのアップデート等を含む、いくつかの重要な修正を行いました。Qt SDK 1.1 ベータ版と共に、Qt Creator 2.1.0 では素晴らしい経験をもたらせる準備ができたことを確信しています。

Qt Creator 2.1.0 の全体的な課題は Qt Quick とモバイルアプリケーションのサポートの強化でした。そして、もちろんそれ以外の全ての分野でも多数の改善を行いました。これまでのプレリリース版の詳細を追っていない方のために、ここで再びこのリリースの新機能をいくつか抜粋しましょう(順不同、関連性も未考慮で不完全ですが)。

  • セマンティック C++ ハイライト: 型(以前のような "Q…" マジックキーワードではなく)、ローカル変数、メンバ、仮想関数のハイライト
  • Kate のハイライト定義仕様 に基づいた様々な形式のファイルの ハイライト処理
  • Denis Mingulov の貢献による C++ クラスビューアと画像ビューア
  • C++ と QML のアウトライン表示
  • C++ シンボルのパターンマッチによる検索(拡張検索ダイアログ)
  • pro ファイルにライブラリを追加するためのウィザード。全ての必要なインクルードパスと静的ライブラリにも対応しています
  • 全てのプラットフォームにおけるデバッガの様々な改良
  • より高速なコードモデルと新しいインデントエンジンによる QML コードエディタの改良
  • QML コード中のシンボル追跡の改良と利用箇所の検索
  • QML コードエディタ内で(必要に応じて表示される)グラフィカルな QML ツールバーによるフォントや色などの設定
  • デバイスへの配布にも対応する Qt Quick アプリケーションや QML 拡張プラグイン用のプロジェクトウィザード
  • Symbian や Maemo、およびそのパッケージや配布に必要な設定を行うモバイルアプリケーションのプロジェクトウィザード
  • Maemo および Symbian の端末への配布に関連する様々な改良
  • アプリケーションが出力する [qt QObject connect] の警告をクリックしてそのコードへ移動
  • 等々

(Qt Creator 2.1.0 を含む) Qt SDK 1.1 ベータ版もしくは Qt Creator そのもののバイナリパッケージを ダウンロード してください。


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