Qt Quick 3D の新しいパッケージができました

この記事は Qt Blog の “New Qt Quick3D Packages Available” を翻訳したものです。
執筆: thoughthorizon, 2011年9月19日

「3D 的なものを入れてみない?」と 2009 年に誰かが言ったのがきっかけで、最初は単純な Qt 向けの OpenGL バインディングだったものが、今ではすっかり成熟した Qt モジュールになりました。R&D プロジェクトから「本当の」Qt の一部になるまでは長い道のりでした。だからこそ Qt Quick 3D の 2 度目のテクノロジープレビューを公開できるのはとても嬉しいことです。

このプレビューは前回の 5 月の 発表に続くものです。前回のプレビューから学んだことを取り入れ、Qt Quick 3D をより効率的に、より完全に、そして全体的に(少なくとも私たちの意見では)改善しました。

コミュニティからの継続的で価値のあるフィードバックにお礼を申し上げたいと思います。何よりも Qt Quick 3D の開発を推し進めたのはこうした皆さんとのやり取りであり、これからもそうあり続けるでしょう。ここ4ヶ月ほどの間私たちは皆さんから報告していただいたバグを修正し、全ての主要プラットフォームで 3D フレームワークをより安定させ、拡張する為に努力してきました。現在サポートされているプラットフォームは以下のとおりです。

  • Symbian
  • Meego 1.2 Harmattan
  • Maemo
  • いつものデスクトップ OS

バグの修正に加え以下のような新しい機能も追加しました。

ネットワーク経由のロード

いままでローカルのファイルシステムからしかロードできなかったデータが、インターネットから直接ロードできようになりました。具体的にはテクスチャや 3D モデルの URL を指定することで、自動的にダウンロードされ、アプリケーションの中で 3D オブジェクトとして作成されます。

データモデルのサポート

Qt3D はとてもエキサイティングなことができますが、静的な 3D オブジェクトによる制限は、明らかに理想とは程遠いものでした。というわけで、私たちは動的なオブジェクトの作成をサポートすることにしました。今では任意の 3D オブジェクトをその場で作成・破棄することができます。この機能によって全く新しいユースケースを今までになく簡単に実現することが可能になります。

Qt リソースファイルのサポート

画像のようなリソースをアプリケーションにパッケージするには、昔からリソースファイルを使うのが簡単で便利です。この素晴らしい伝統に従って私たちは .qrc ファイルからの 3D 関係のデータの読み込みをサポートすることにしました。3D モデル、テクスチャ、QML、その他 Qt Quick 3D がサポートするものなら何でもリソースファイルにパッケージして、アプリケーションからロードすることができます。

さて、3D な気分が盛り上がってきたところで、以下にコンパイル済みの Qt Quick 3D ライブラリとサンプルを挙げておきましょう。

折角なので、コミュニティのメンバーが提供してくれた 最新のチュートリアル も忘れずにチェックしておいて下さい。

皆さんからのフィードバックを楽しみにしています。是非最新の Qt Quick 3D を楽しんで下さい。


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