Qt for Python があなたの身近なコンピューターにも

この記事は The Qt BlogQt for Python is coming to a computer near you を翻訳したものです。
執筆: Harald Kjølberg, 2018年04月13日

みなさんの中には、いや、おそらくみなさんの多くは Qt が QMLや Qt Quick Controls、Qt Widgets といった技術を駆使して、素晴らしいユーザーインターフェースを作ることが可能な、素晴らしい C++ のフレームワークだということをご存知でしょう。ここで私が特に主張したいところは、C++ が今日世界中で使われているプログラミング言語の中でも特に幅広く使われているということで、それに対してマサカリを投げてくるような人はおそらくいないでしょう。Python 人口が急速に増えているということも、おそらく幅広く認知されている事実かと思います。で、この記事はなんの記事って思うでしょ?それは2分後のお楽しみです。

C++ と Python はどちらも素晴らしいプログラミング言語として、別々の分野で使われています。C++ はプログラミング界のスター・デストロイヤーで、すべての問題を破壊してくれる存在です。と、同時によく分かっていない人にとっては頭痛の原因にもなり得ます。このため、プログラミング界のミレニアム・ファルコンである Python を選択する方が便利なケースもあります。この場合はお姫様でも密輸団でも誰でも操縦ができ、オルデランからヤヴィンまで光速で移動が可能です。そして、クルー全員をスター・デストロイヤーから連れ出すにせよ、ミレニアム・ファルコンで 駆けずり回るにせよ、最新のユーザーインターフェースが欲しいでしょう。まさにそのスター・デストロイヤーとミレニアム・ファルコンの橋渡しのところこそがプログラミング界の R2-D2 である Qt が必要とされている場所になります。

Qt の Python バインディングの PySide2 はこの春、装いを新たに生まれ変わりました。Python アプリケーションで使われる Qt であることをちゃんと反映したかったため、Qt for Python というブランド名に変えました。実際のモノとしては現時点では PySide2 をちょっとよくしたものになっています。我々の多くが名前やロゴやマーケティングを考える作業で怠けている間に、有能な開発チームは実際のソリューションを届けるために一生懸命頑張ってくれました。まもなく、地球上の開発者のみなさんが Qt のいいところを Python アプリケーションで活かすことができるようになります。公式な技術サポートも開始いたします。我々の願いは、この Qt for Python を通して Qt が様々な場所で様々な開発者に会うことで、さらなる高みを目指したいということです。

Qt for Python は Qt 5.11 のリリース直後にテクノロジープレビューとしてリリースされる予定で、それが Qt for Python としての最初の公式な Qt のバージョンとなるでしょう。いますぐにでもはじめたいというみなさんは、最初のスナップショットを http://download.qt.io/snapshots/ci/pyside もしくは contact us より入手し開発をはじめてください。

今後も技術的な詳細や素敵な機能についての記事を書く予定ですので、お楽しみに。


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